たった2分で血圧を下げる！「ニギニギ」ワザのやり方

2021/02/06 14:25

フィリピンで移住する高齢者にとって、一番の不安材料は医療技術の脆弱さですよね。
脳卒中で病院に込まれても、助かる可能性は日本の十分の１以下です。
例えば、脳梗塞が発症してから４時間半以内に治療を行えば助かるt-PA治療も、知らない医師や看護師が殆どなのです。
tPA （ティーピーエー）とは脳の血管に詰まった血栓を溶かすことができる薬の名称です。飲み薬ではなく静脈注射で使う薬ですので、自宅では使えません。
　突然、脳の血管が詰まって脳梗塞を疑う症状が出現しても、tPAを投与することにより脳の細胞が死んでしまう前に血管が再開通することができた場合は脳梗塞にならずに済むわけです。
ですから、フィリピンに移住する高血圧の高齢者は、常に血圧の薬を服用し、血圧測定に
余念がありません。
そこで、たった２分で血圧を下げる超簡単な方法をNHKのガッテンで放送していましたので、ご紹介させていただきます。

右手1分、左手1分、ある簡単な運動を毎日続けるだけで、高かった血圧が下がってしまう驚きのガッテンワザです。
そのメカニズムを探っていくと、体の中で発生する天然の“血管拡張剤”一酸化窒素の効果が明らかになりました。
新型コロナウィルスから認知症の治療にまで、広く効果が期待されているその働きと共に、一酸化窒素を体内でたくさん発生させるための生活習慣もご紹介しています。

医学界が大注目！魔法のガス「一酸化窒素（NO）」
一酸化窒素（NO）は、排気ガスなどに含まれている化学物質です。しかし実は、人間の体内でも作られており、健康に役立つ様々な効果があるということが近年分かってきました。

NOの主な効果は、血管を広げるというもの。「脱毛症」や「狭心症」、「胃腸障害」、「男性機能低下」を改善させるための治療が、NOの効果に注目して行われてきました。
そして今、新たに「認知症」や「新型コロナウイルス感染症」の治療においても効果があると期待され、研究が進められています。

※「認知症」「新型コロナウイルス感染症」については、まだ研究段階で、
実際の治療として国内で一般的に受けられるものではありません。

さまざまな効果の中でも、番組が特に注目したのが血管を拡げることによる「高血圧」の改善効果です。

血管の内壁の細胞には壺(つぼ)のようなかたちをした「カベオラ」という組織があり、そこに刺激を与えることでNOが発生します。血流を良くすると、刺激が増え、NOがたくさん出ます。するとそのNOが血管を拡げ、血圧を下げることができるんです。

NOを増やす方法としてご紹介したのが以下のニギニギワザです。

ニギニギワザのやり方
１．手を心臓より下の位置に置き、1秒に１回のペースで、片手を軽く握ります
ポイント：
・姿勢は立っていても、座っていてもかまいません
・右手・左手どちらから始めてもかまいません
・両手でやると血流が急に増えすぎ、血圧が急上昇する恐れがあります。
　　必ず片手ずつやってください
・息をとめて行うと血圧が上がることがあります。自然な呼吸を続けてください
２．６０秒間、無理せず続けられる力で続けたら、少し休憩
３．もう片方の手で６０秒間、1.と同じ動作を繰り返します
４．右手1分、左手１分を1セット。１日１～２セット、毎日行ってください
注意点：
・高血圧を治療中の方は必ず医師と相談して行ってください
・補助的な高血圧対策です。適切な食事や運動・治療の代替にはなりません
・朝起きてすぐなど、血圧が高いときを避けて実施してください
・効果には個人差があります。ニギニギ直後、効果が出るまでに６０秒～９０秒かかる
　ことがあります。また、長期的な効果が出るまでには８週間ほどかかる場合もあります