年金受給口座はペソ口座で!
茂 雄: 万次郎さん、フィリピンで年金を受取るには、
ドル口座で・・・という
日本年金機構の指示があるのですが、
ペソ口座では駄目なんでしょうか?
万次郎: う~む・・日本年金機構のWEBサイトでは、
日本からドルで送金するので、
ドル口座という風に書かれておるが
、実際にはペソ口座でも可能じゃ。
茂 雄: 先月、日本へ帰国した時に、日本年金機構へ行き
確認したんですが、担当職員の話では、
「日本からは、ドルで送金します。ですからドル口座
でないと着金されません。
着金されませんと返金されます。
返金された年金は、次回に従来の口座に振込み
されます。」との事でした。
万次郎: それはじゃな、日本年金機構の職員も理解しておらんし、
いい加減な返答しかせん職員もおるんじゃよ。
海外から日本へドルで送金しても、外為預金でなくても
自動的に換金され、日本円で着金されるじゃろ?
それと同じことで、日本からドルで送金しても、
自動的にペソに換金されるんじゃよ。
ドル口座は、口座開設時に500ドル(約5万円)の
デポジットが必要じゃが、ペソ口座は、1万ペソ
(約2万2千円)で開設出来る。
年金や預貯金に余裕のある人は、ドル口座を開設し、
為替レートのいい時に引き出して、ペソに換金する
という人もおるが、それには、ひとつ大きな問題が残る。
それは、ドル口座や円口座は、ATMカードが発行されん。
毎回、引き出す時に、本人の署名とサインが必要じゃ。
万一、入院して銀行へ行けない時とか、本人が亡くなった時は
引き出すことが出来んじゃろ?それに口座が凍結でもされたら、
相続の申告やら開設手続き等で残された家族は大変なことになる。
それに比べて、ペソ口座はデポジットも安く済むし、ATMカードが
付帯されるので、嫁さんや知人に依頼して引き出すことが可能じゃ。
現に、わしもペソ口座で年金を受給しておる。
為替レートの変動で損得を考えるより、その先のことも考えていた
方がいいのではないかな?