人生で一番短い2年間のはじまり
卒業生:「万次郎先生、僕は先々月、インターナショナルスクールの
ジュニアハイスクールを卒業したんですが、セブのシニア
ハイスクールをあまり知らないので教えて下さい」
万次郎:「去年からできた新教育制度のシニアハイスクールじゃな。
君は、良いときに生まれたな。フィリピンは、2年前まで
アジアでも唯一、ハイスクールが4年制だったから、大学を
卒業しても他の国より2年足りないから、就職で不利だった
んじゃよ。これからは日本や諸外国へ行っても同等に就職が
できるようになったから、めでたし、めでたしじゃ」
「君が通っていたところは、どこのハイスクールかな?」
卒業生:「マンダウエ市内にある◯◯◯◯インターナショナルスクールです」
「4年間通ったのですが、友達がみんな別のハイスクールへ転校
するので、今のスクールへ進級する友達が少なくなるんです」
万次郎:「そういうことなんじゃな・・」
「新教育制度のおかげで大学へ入学する生徒が2年間なくなった
ので、大学も付属のハイスクールを新設して対応しているんじゃ」
「対応しきれなかった大学は、大学の入学試験を取りやめている
ところもあるんじゃよ。あの有名な◯ン◯ル◯ス大学も今年の
入学生は取らんそうじゃ」
卒業生:「そうなんですか?大変なんですね」
「うちのシニアハイスクールも去年の生徒は3人しか居ません
でしたから、みんなどこへ行ったのかと思ってました」
万次郎:「フィリピンのインターナショナルスクールやプライベート
スクールは転校が自由じゃ。入学試験もそんなに難しくない」
「いっそのこと、大学の付属のシニアハイスクールへ行ってみては
どうじゃな。大学の付属高校だから、ある程度の成績を取っとれば
大学進学の入学試験もないし、ストレートに大学へ入れるぞ」
「今、一番の人気校がCDUのシニアハイスクールじゃよ」
卒業生:「ああ、やっぱり」
「友達もそこを受験すると言ってました」
万次郎:「CDUは、大学の施設内にシニアハイスクールを併設しているから、
全館エアコンが効いてて快適じゃ。ふあははは・・・」
卒業生:「住んでいるアパートにも近いので僕も考えていたんですが・・・」
万次郎:「思い切って受けてみればいいんじゃ」
「セブには金さえ出せば、他にいくらでも学校はある」
卒業生:「わかりました。CDUは、去年、見学に行ってきたのでよく
知っています。ただ、授業料が高いと友達が言っていたので・・・」
万次郎:「なにを言っとるんじゃ。今、君はインターに通っとるんじゃろ?
フィリピンの大学は、インターとほとんど変わらんよ。大学のほうが
安いくらいじゃよ」
卒業生:「シニアハイスクールと大学の授業料も調べてみます。万次郎先生、
有難うございました。」