万次郎：「亀さんや、あんた今週のNHKのクローズアップ現代を見たかい？」

亀太郎：「あぁ・・見たよ・・高齢者の・・セックス・・あれな？」

万次郎：「高齢者のセックスっちゃ、社会問題になっとるようじゃのぉ」

亀太郎：「わしらぁは、家族おらんけんのぉ、ここじゃあ、あげんに隠れち
　　　　　変なことにゃならんがよ」

万太郎：「そうじゃの~、家族と離れておるからのぉ・・世間体とか
　　　　　気にせんでええしのぉ」
　　　　
亀太郎：「ところで万ちゃん、そっちの方はまだ大丈夫なんけぇ？」

万太郎：「うーむ、もう１年以上しとらんのぉ」

亀太郎：「へー、ほんまかいな？どっか悪いのかい？」

万太郎：「うん、やっぱ、あの女房じゃなー・・・もう５０じゃよ」
　　　　「やる気が起こらんのじゃよ」

亀太郎：「彼女は？おらんのけ？」

万太郎：「・・おらんなぁ」

亀太郎：「そりゃぁ、つまらん・・・」

万太郎：「実はのぉ・・、白髪だけならまだしも、後頭部が禿げてるのに
　　　　　気づいてから、えらい自信がなくなってしもうてのぉ」

亀太郎：「何言ってんだよー、わしなんかとっくに禿げ上がってるぜょ」
　　　　「気にするこたぁねぇよ、自然現象・・自然現象・・」
　　　　「ソフトバンクの孫さんも言ってるだろぉ？」
　　　　「髪の毛が後退しているのではない、私が前進しているんだ。って」

万太郎：「亀さん、わかった、わかったよ」

亀太郎：「まだ髪の毛があるだけ、わしよりマシじゃんか」

万太郎：「そうじゃなぁ、がんばってみるは」
　　　　「今日の話は、ここだけにしといてな」